セブ島でのダイビングと石けんつくりの日々。10数年前ひょんなことからセブに来てダイビングショップ&石けん工房を始めることになってしまった私の生活雑記帳です。


by angelmarine

パンを買って思ったこと。

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この卵くらいの大きさのパンは1個こちらで1ペソ(約2円)、
お米は安いものだと1キロ15ペソ(約30円)。
タクシーに乗っても初乗り25ペソ(約50円)
乗り合いバスは初乗り5ペソ(約10円)

確かに日本と比べたら格安だ。
訪れる人たちは皆"安いね~"と目を輝かせる。

労働基準局で決められている最低賃金は1日200ペソ(約400円)
実際は社員が10人以下の場合はそれに従う必要はないので、もっと安く雇用されている人間がたくさんいる(うちのした働きの子も日給100円からスタートだった)。
400円×25日=10,000円。これが月収だとすると上記の価格はさほど安いとは思えない。もし日本人が20万円の月給だとすると、タクシーなんか初乗り1,000円換算だ。

日常の生活必需品は月収相応のねだんかもしれないが、車は日本と大して変わらない。カローラやサニーは100万円くらいだし、ハイエースのようなバンは400万円くらいするものだってある。
ガソリンも1リッター50円位することを考えると、ぜいたく品はべらぼうに高いことに気づく。

高級車をドライバーつきで乗り回しているフィリピン人もいるし、その日食べるものもなくて物乞いをしている子供もいる。前者のフィリピン人は乗り合いバスには乗る気がしないだろうし、後者の子供たぶん乗りたくても乗れないだろう。
少し前まで、アヤラセンターというショッピングモールに行く途中の信号でいつも物乞いをしているおじいさんがいた。ぼろぼろのシャツとショーツにはだしで、片手に杖、片手に空き缶をもって車の間をすり抜けながら物乞いをする。子供や働けそうな年代の人には絶対お金をあげないのだがこのおじいさんは初めてお金をあげたときに"どうもありがとう"と笑顔でお礼を言ってくれたことがとても印象に残っていて、この道を通るたび小銭を用意して待っていた。あげるといってもせいぜい10円にも満たない金額だ。
恵んであげているつもりはない、ポケットの中で忘れ去られようとしているコインが誰かの役になってくれるのなら、というくらいの軽い気持ちだったのだけれど、ある日を境にみかけなくなってしまった。彼を見かけなくなってからその道を通るたびちょっぴりさびしくなる。
どこかで元気にしているのかな、ちゃんとご飯を食べているかな…。

パンを買ったらふとそのおじいさんのことを思い出した。
ただそれだけのこと。
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by angelmarine | 2004-07-25 09:47 | 南の島のくらし