セブ島でのダイビングと石けんつくりの日々。10数年前ひょんなことからセブに来てダイビングショップ&石けん工房を始めることになってしまった私の生活雑記帳です。


by angelmarine

My Birthday

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今日は私の誕生日。
午前1時6分にこの世に生を受けた。
未熟児すれすれ、帝王切開で生まれた私は小さいころは身体が弱く、
しょっちゅうお医者さんのお世話になっていた。

繰り返してきた誕生日のなかで、今でもよく覚えていることがある。

まだ幼稚園に行くか行かないかくらいの年の誕生日の昼下がり、
私は母と家の中でテレビを観ていた。
ガラッと玄関の引き戸が開く音がし、すぐにまたしまる音がした。
「あれ?誰だろう、こんな時間に」母が言った。
「ちょっと見てきて」といわれる言葉のまま、私は玄関まで見に行った。
大きなリボンのかかった箱が玄関に置かれていた。
「なにかしら?あけてごらん」と母に促され私は包みを開けた。

中からは「おたんじょうびおめでとう」のカードとピンクのクマのぬいぐるみが出てきた。
うれしかったけれど、そのときの私は「誰がくれたんだろう」という疑問のほうが強かった。
「よかったわねぇ、だいじにしようねぇ」と笑顔の母。でも私は「だれ?だれがくれたの?誰が持ってきたの?」と繰り返していた。
帰宅した父に報告すると、父も「よかったね」と。

そうか、両親がだれかに頼んで、あの時間においてもらったのだ。

とそのとき私は悟った。
普段から仕事柄警戒心の強い父は、絶対に送り主のわからないものは受け取らないし、母だってあて先もない箱を開けたりしない。まして何が入っているかわからないものを子供に開けさせるような母ではない。
そんな両親が手放しで送り主不明のくまのぬいぐるみを子供に与えるわけがない。
結局腑に落ちないまま、それでもかわいいクマのぬいぐるみの誘惑には勝てず
「クマ子ちゃん」と名前をつけてその夜は一緒にベッドに入って寝た。

今思うと、なんてかわいくない子供だったのだろう、と苦笑してしまう。
子供なんだから、素直に喜んでいるだけでいいのに。

実は、今でもこのからくりが気になっていて数年前に両親に尋ねたことがある。
でも、彼らはすでにピンクのクマのぬいぐるみの存在さえ忘れていて、結局いまでも謎のまま。
まあ、それでいいのかな、と思ったりもするが今でもふとしたときに思い出すとなんとなく心の中に小さな石が痞えているような気分になる。

さて、南の島で迎えた今年の誕生日は、どんな一日になるのだろう。
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by angelmarine | 2004-05-14 07:58 | 南の島のくらし