セブ島でのダイビングと石けんつくりの日々。10数年前ひょんなことからセブに来てダイビングショップ&石けん工房を始めることになってしまった私の生活雑記帳です。


by angelmarine

お好きにナショナルホリディ

a0019117_13453430.jpg


今日はナショナルホリディ(国民の祝日)らしい...。

日本ではあらかじめカレンダーに記されているけれど、フィリピンでは突然大統領が“明日お休みにしま~す”ってことになれば“は~い”とお休みになってしまう。
エンジェルマリンはそんなこと関係なく営業しているけれど、今日はお客様もいらっしゃらないのでみんなのんびり、しかもフィリピン人スタッフは給料日!

さて写真の男の子はエンジェルマリンのスタッフみんなで育てているピポイ。
近所の島出身の彼は、お父さんが漁で亡くなり、お母さんも赤ちゃんの出産時に亡くなり、お母さんが2度目に結婚した継父とおばあさんに育てられていたが、継父はお金をせびるし、祖母は学校に行くなら仕事して金を稼いで来いという有様で、定期便のボート発着所でポーターの真似事をして小銭を稼いでは取り上げられるという生活をしていたらしい。
見るに見かねたスタッフが彼が12歳の時に連れて帰ってきてしまい、結局スタッフみんなで育てていくことになった。でも、学校には行かないと言うし現在14歳にして隠れてお酒は飲むし、タバコは吸うというちょっと困ったヤツでもある。しかもたまに叔父さんと叔母さんと言う人が現れて“うちの子をただで働かせてるんだから賃金として金くれ”とかいうし...。
そんなときは“生活の面倒を見ているのだからお金は渡せないんですよ”と説明してお引取り頂くが。
最初の頃はお父さんやお母さんを思い出して涙を目に一杯溜めていた彼だったけれど、今は十分エンジェルマリンの一員として生活し、たまにはこんな風にリゾート気分をエンジョイしてしまっているのだった。

日本では親や世間が子供を過保護にするあまり、猟奇的な事件がたくさんおきていることにとても心が痛む。日本にたまに帰ってびっくりすることは“親が子供を叱らない”ことだ。常に子供の顔色を伺い、子供に嫌われないようにしているように見えて仕方がない。そして、何をしてもらっても満足できない子供たちが増えているように思う。こちらの一般家庭ではまだ、地域全体で子供を育てている。他人の子供でも悪いことをすれば叱るし、子供たちも近所のおじさん、おばさんを尊敬し、叱られて当然と心得ている。親同士も他人に自分の子供が注意されたからと言って誰も文句を言ったりしない。子供たちも皆、助け合い、肩を寄せ合いながらつつましく、でも楽しく生活している。
叱られること、躾けられる事を知らない日本人の子供たちが大人になったとき、彼らが社会を背負って経っていく年代になったときの日本に私が帰ることになったとしたら、果たしてやっていけるのかしら?とピポイの屈託のない笑顔を見ながらちょっと不安になったりする...。
[PR]
by angelmarine | 2005-02-25 14:20 | 南の島のくらし